�V　平成11年　老人保健施設調査の概況

1. 施設の状況

�@ 平成12年３月末現在の老人保健施設は2,554施設数、入所定員は223,498人

　平成12年３月末現在の老人保健施設は2,554施設、入所定員は223,498人となっており、新・ 高齢者保健福祉推進十か年戦略(新ゴールドプラン・平成７年度〜11年度)の目標値である入所 定員28万人に対して79.8％となっている。
　開設者別にみると、「医療法人」が1,876施設（総数の73.5％）で最も多く、次いで「社会福祉法人」が407施設(同15.9％）となっている。
　

施設数及び入所定員の年次推移

開設者別にみた施設数及び構成割合

�A 65歳以上人口10万対入所定員は、依然、地域格差が大きい

　65歳以上人口10万人に対する平成12年３月末現在入所定員は1,054.9人となっている。これを都道府県別にみると、「徳島県」が2,134.8人と最も多く、次いで「沖縄県」が2,073.3人と なっており、「東京都」が418.8人と最も少なくなっている。

都道府県別にみた施設数、入所定員 及び65歳以上人口10万対入所定員平成12年3月末 　 施設数 入所定員 65歳以上 人口10万対 入所定員 全国 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 2 554 126 48 50 38 42 28 43 67 46 58 76 85 81 68 69 36 30 29 21 55 53 50 101 46 22 34 121 92 22 32 25 27 68 65 51 48 37 50 27 142 33 47 74 43 41 66 41 223 498 11 182 4 544 4 485 3 696 4 232 2 606 4 114 5 854 4 045 4 300 7 241 7 886 7 572 6 262 6 987 3 160 3 010 2 637 1 950 4 351 4 820 4 965 9 981 4 492 1 860 3 446 11 186 8 252 1 990 2 636 1 801 1 645 5 380 5 364 3 660 3 800 2 871 3 967 1 786 12 525 2 573 4 225 5 351 3 375 2 855 4 846 3 732 1 054.9 1 124.9 1 658.4 1 530.7 938.1 1 561.6 934.1 977.2 1 222.1 1 207.5 1 201.1 867.2 1 003.3 418.8 562.6 1 359.3 1 386.0 1 400.0 1 588.6 1 147.1 931.7 1 295.7 766.2 1 025.8 1 325.1 890.0 777.9 897.0 921.0 865.2 1 209.2 1 364.4 884.4 1 401.0 1 041.6 1 099.1 2 134.8 1 367.1 1 263.4 960.2 1 496.4 1 470.3 1 376.2 1 386.3 1 303.1 1 220.1 1 229.9 2 073.3 注：1 「老人保健施設報告」平成12年３月分による。 　　2 65歳以上人口は総務庁統計局 　　「平成11年10月１日現在推計人口」による。

都道府県別にみた65歳以上 人口10万対入所定員平成12年3月末

�B 「痴呆性老人加算」の届出を行っている施設は1,605施設（総数の66.3％）で年々増加

　平成11年10月１日午前零時現在開設の許可を受けている老人保健施設は、2,420施設であり、 このうち、「痴呆性老人加算」の届出を行っている施設は1,605施設（総数の66.3％）、「痴呆専門棟加算」の届出を行っている施設は481施設（同19.9％）となっている。
　入所定員は211,395人であり、このうち、「痴呆性老人加算」の届出定員は47,365人（総数の22.4％）、「痴呆専門棟加算」の届出定員は19,303人（同9.1％）となっている。
　

加算等の種類別にみた施設数及び定員の年次推移

　また、痴呆性老人加算等の届出を行っている施設（痴呆性老人加算の届出を行っている施設または痴呆専門棟加算の届出を行っている施設をいう。)の割合は約８割となっている。

都道府県別にみた施設数、 痴呆性老人加算等の届出を行っている 施設数及び割合平成11年10月 　 施設数 痴呆性老 人加算等 の届出を 行ってい る施設 施設数 に対する 痴呆性老 人加算等 の届出を 行ってい る施設の 割合（％） 全国 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 2 420 122 48 45 35 42 28 43 67 42 58 74 75 69 54 68 33 30 26 21 54 53 47 97 43 16 24 113 87 20 31 23 22 66 63 48 48 36 47 27 137 32 43 74 43 41 66 39 1 943 106 36 42 32 34 28 33 54 37 41 66 63 59 43 62 30 28 20 18 36 39 43 79 38 15 15 102 37 19 21 21 11 44 53 38 33 32 39 24 114 22 36 59 23 33 50 35 80.3 86.9 75.0 93.3 91.4 81.0 100.0 76.7 80.6 88.1 70.7 89.2 84.0 85.5 79.6 91.2 90.9 93.3 76.9 85.7 66.7 73.6 91.5 81.4 88.4 93.8 62.5 90.3 42.5 95.0 67.7 91.3 50.0 66.7 84.1 79.2 68.8 88.9 83.0 88.9 83.2 68.8 83.7 79.7 53.5 80.5 75.8 89.7 注：「痴呆性老人加算」及び「痴呆専門棟加算」は 重複して実施している場合がある。

都道府県別にみた痴呆性老人加算等の 届出を行っている施設の割合平成11年10月

�C 入所定員100人当たり介護職員は32.6人で年々増加

　従事者のうち、「専門職員の計」は103,561.8人であり、介護職員が68,952.3人、看護職員が 23,573.5人となっている。（表４）
　入所定員100人当たりの従事者数をみると、介護職員が32.6人で、年々増加している。
　

従事者数
平成11年10月

入所定員１００人当たり従事者数
各年10月

�D 入所者１人１か月当たりの食費等の共通的費用は約56,000円

　施設が表示している食費等の利用料について、入所者１か月当たりの平均利用料をみると、 食費44,466円、おやつ代3,294円となっており、通所者１日当たり平均利用料は食費545円、おやつ代108円となっている。
　１人当たりの共通的費用（食費、おやつ代、日用生活品費、教養娯楽費を合わせた費用をいう。）を都道府県別にみると、入所者１か月当たり、通所者１日当たりともに東京都、静岡県、 神奈川県、京都府などで高くなっている。